第8代会長に就任して

都築和代(豊橋技術科学大学)

平成28年度より人間−生活環境系学会の会長を仰せつかりました。
本学会は、人間-熱環境シンポジウムとして発足し、1977年に第1回のシンポジウムを空気調和衛生工学会の会議室で有志が集まって開催したと伺っています。その後、人間−生活環境系シンポジウム準備委員会になり、学会としての人間-生活環境系学会が組織されました。私は1983年に奈良女子大学で本シンポジウムが開催された時に、当時3回生で初めての学会を経験させていただきました。学会とは何であるかを知らない時に刷り込まれた経験が、今の私を作っているのではないかと思います。そして、月日は流れ、本年度選出された理事による最初の理事会が2015年11月に産業技術総合研究所・臨海副都心センター別館で第39回大会前夜に開催されまして、その席上で会長に選ばれました。晴天の霹靂でした。その夜は、翌日から始まる大会長としての重責を抱えていましたので、会長の職務が何であるかを考える間もなく、そして、遂行できるであろうかと不安を抱える余裕もありませんでした。ただ学会の発展に力を尽くすべきである、その時宜が来たのだと考え、会長職を引き受けました。今でも不安いっぱいであることに変わりありません。
本学会は会員数が300名に満たない小さな学会です。しかし、ヒトの生活の場としての環境を多方面から研究している人が集まっており、ユニークな活動を展開しています。毎年開催される大会には、会員の半数以上の人が参加します。また、会員、特に若手の研究者には、学会発表の場を提供するだけでなく、研究委員会に所属しての研究の場を提供しています。これらの研究成果が年次大会や何年かに一度の国際会議ICHES (International Conference on Human-Environment System)で発表され、更に推敲された後には、和文誌「人間と生活環境」や英文誌「Journal of the Human-Environment System」に学術論文として、研究成果を掲載する機会が用意されています。そのため、会の運営は大きな学会と同じような業務量がありますし、その実務を担当してくださる理事の先生方には、その献身に頭が下がります。会長としては、学会の諸機能が使いやすいように力を注いでいくつもりでおります。
2016年10月には、第5回目を数えるICHES2016を久野覚大会長のもと名古屋大学において開催されます。10か国以上からの多数の海外参加者を迎え、温熱快適性の適応モデル、室内空気質環境、車室内環境や睡眠環境など今日的なトピックを多数揃えています。
会員にとって、研究に関わる情報交換や知識の共有、そして、若手へのそれらの受け渡しの場として、所属していて良かったと思える集まりである人間-生活環境系学会であり続けたいと思っています。私は力不足な若輩ではありますが、お役に立てるよう、精一杯努めてまいります。会員諸氏の皆様には、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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